人生100年時代!毎日楽しんでますか?人生楽しんだ者勝ちだと思っています。
まだまだ人生半分残っていると考えるとワクワクしてきませんか。一緒に楽しんでいきましょう!
20代の頃、ブラックバス釣りにハマっていました。
ほぼ毎週末、奥さんと仲間と茨城県の霞ヶ浦に通っていました。
友人を誘って霞ヶ浦へ行く前に、そういえば自分ひとりでチャレンジもしました。
道具を買うと早速試してみたくなるのが人の常。
釣りがしたくてしたくて、たまらなくなります。
当時は、埼玉県に住んでいたんですが
近所でブラックバスが釣れるところがないか?情報を集めました。
すると、荒川の支流にビン沼川というのがあるんですよね。
週末にひとりでその場所を訪れました。
おおお、いるいる!ルアーを投げてる人。ここだな。
ドキドキ、ワクワクしながら、先に来てる人の邪魔にならないあたりに入りました。
ふたつに分かれているロッドをつなげて、リールをセットして
ラインをロッドの輪っかにひとつ、ひとつ、ひとつ、通して、、、
ルアーを結びつけて、、、、
今ならサクッとやってしまうことが出来ることも
辿々しく、慎重に、時間をかけてやってましたね〜
さあー!準備が出来た。
釣るぞ!っとポイント目がけて第一投を投げ込みました!
「クランクベイト」という丸っこい魚の形をしたルアーをゆっくり引いてきます。
ルアーがブルブル震える感触が糸から釣竿を通して手に伝わってきます。
そのブルブルの振動を感じながら、ドキドキ、ドキドキ、ドキドキ、
当たり前ですが、いきなり「ヒット!」なんてことはないですよね。
チャポン、っと音を立てて「クランクベイト」が手もとに帰ってきます。
しばらく、いろんな方向目がけて「クランクベイト」を投げ続けました。
そして、そろそろ集中力が落ちてきた頃に、
「グググ!」と手に重みを感じるではないですか!!!!
すぐに竿を立ててブラックバスのファイトに備えます!
「ん?!」ウンともスンとも言わなくなりましたー
竿はぐにゃっと曲がったまま、
竿を前に倒すと真っすぐに戻ります。
く〜〜〜〜〜!
いきなり「根がかり」ってやつです。
どーすんだよ!
心の奥底から非難の声が聞こえてきます。
そんなこと言ったって、、、、
泣きたくなりました。最初に買った大切なルアーが
1時間も経たないうちにこんなことに・・・
数分間、あっち行ったり、こっち行ったり、
引っ張ってみたり、緩めてみたり、悪戦苦闘をしていると
フッと竿先が軽くなり、おおおおおおおおおおお!
「クランクベイト」が浮き上がって来たではないですか。
そーっと、そーっと「クランクベイト」を回収して
すぐにラインの先から取り外しました。汗汗汗
大切に買った時に入っていた小さな箱に収めて
大事にカバンの中にしまいました。
「あー、危なかった」
何をしにここに来たか忘れそうになっていました。
そうです、ブラックバスを釣りに来たんです!
今度は、コストの低い道具でチャレンジしようと
ジグヘッド&ワームでゆっくりブラックバスを狙います。
ジグヘッドってのは、でっかい釣り針の頭に重りがついてるやつ
「クランクベイト」なんかより、うんと安いし、いっぱい入ってる。
これなら1個や2個無くしたってなんてことないさ。
ワームってのは、グミみたいな素材でお魚だったりミミズみたいな形したやつ
ジグヘッドに取り付けて、水の中を泳がせると小魚みたいに見えるんです!
これもいっぱい入っててもお安く買うことができます。
よっしゃ、これでガンガン攻めるぞ!
ということで、ジグヘッド&ワームを釣竿にセットしました。
さっきまで、つけてた「クランクベイト」みたいにジャラジャラいわないし
めちゃくちゃ軽いので、なんかちょっと寂しい感じです。
いざ、水中に投入!
おっと、さっきの「クランクベイト」より軽いのでなぜた感じが全然違う。
全然、遠くに飛ばないぞ!なんだか、全然感覚が違う!!!
これまた、戸惑いつつあっという間にルアーが手もとに戻ってきました。
さっきまでの「クランクベイト」のようなブルブルも重さもなんも感じない。
こんなんで釣れるんかいな???という感覚に襲われてしまいます。
いやいや、きっと釣れる。(自分に言い聞かせます)
きっと、弱った小魚を演じることで、飢えたブラックバスが食いついてくる。
弱った小魚を演じよう!俺は役者だ!
と竿の先とリールの巻き方でジグヘッド&ワームにアクションを加えます。
なことをしていると、ジグヘッドが何かに引っかかって重くなったり
それが外れて急に軽くなったり、地面に落ちる時、重く感じたり
微妙な水中の変化だったり、ワームの動きがイメージできるようになてくるんです!
おおお、俺も水中で演じてるぜ!!!
と気持ちがはいっていると、
「おや?」
水面が小さく「ゆらっ」と揺れた感じがしました。
すると、ギュイーーーーーンと竿に重みが襲ってきました。
これは明かに根がかりとは違う!!!!
だって、重たいのにブルブル震えている!
おおおおおお、竿が勝手にこんなに曲がってる!
リールがガタガタいっちゃってる!
釣り糸があっち行ったり、こっち行ったり、どうすりゃいいんだ!
いやいや、パニックと同時に、原始の時代のDNAが
狩猟をして生きていた時代の記憶を甦らせる。
「これを捕まえないと、家族が飢え死にしてしまう」
ちょっと大袈裟ですが、ものすごく興奮しました。
初めてのブラックバス!ビギナーズラックなんでしょうけど
いきなりきちゃったんです!!!それも結構な大物が。
さてさて、力のあるお魚と戦ったことのない自分は
あたふたあたふた、やり取りしつつ、どうしたらいいだ???
ハリが取れちゃうかも?
糸が切れたらどうしよう?
この重さ、もちあがるのかしら?
目の前を見ると、水面からスロープになっていました。
しょうがない、この坂を利用して引きずり出そう
そう決めて、ブラックバスくんを岸まで寄せて、引きずり上げました!
(ブラックバスくん、本当にごめんなさい。きっと痛かったと思う)
きっと、サイズは40cmぐらいはあったと思います。
筋肉隆々のリバーバスってかんじでしょうか。
まあ、元気に跳ねまくってまして、その様子を見ながらオタオタしている自分。
隣で見てたら、めちゃくちゃカッコ悪りーって思う。
よく写真にあるように、ブラックバスくんの下顎をやっと掴んで落ち着くことができた。
ブラックバスって、とっても可愛らしい顔をしてるんですよね。つぶらな大きな黒い瞳。
さてどうするか!
記念に何かを残したい。やっぱ写真だ!
そう思って、「写ルンです」を用意していました。
昔なつかし、「写ルンです」
今でもたまに売ってますよね。
近くにいた若者にブラックバスくんを持っているところの写真の撮影をお願いする。
なんか言い訳に「いや、初めて釣れたもので、記念に残したくて・・・」
なんていらないこと言いながらお願いしました。
若者は、快く引き受けてくれました。
しかし、なんとも冴えない姿なんですよ。
こわごわ魚をぶら下げた大人が立ってる写真。
写真のとり方まで、ドシロートでした。
とはいえ、初バス釣りは収穫ありで終えることができました。
そのブラックバスくんをリリースする時、彼は美しく泳いでいきました。
また会おうな!
なんて思いながら
(霞ヶ浦編に続く)